果物、繊維、乳製品、カフェインの摂取量の増加は耳鳴りのリスク低下につながる
耳鳴りは、ブンブンという音、セミの鳴き声、電流などの知覚される音を特徴とし、外部の聴覚刺激がなくても発生します。耳鳴りは、苦痛、うつ病、不安、ストレス、そして重症の場合は自殺につながり、全体的な生活の質に重大な影響を及ぼします。
果物、繊維、乳製品、カフェインの摂取量の増加は耳鳴りのリスク低下につながる
15の一般的な食事因子と耳鳴りの関連性：観察研究の系統的レビューとメタ分析
抽象的な
耳鳴りの発生率と日常の食生活パターンとの関連性を調査するために、体系的な分析を実施しました。
デザイン
観察研究の系統的レビューとメタ分析を実施しました。
データソース
PubMed、Embase、Web of Science、Cochrane Library データベースが、開始から 2024 年 5 月 25 日まで検索されました。
研究を選択するための適格基準
18 歳以上の成人における耳鳴りの存在または重症度、および関連する有病率の推定を調査した、査読済みの英語のジャーナルからの観察研究を含めました。
データの抽出と統合
データ抽出は 2 人の評価者によって独立して行われ、ニューカッスル-オタワ スケールを使用して研究の偏りを評価し、総合的なグレードの強さの評価に証拠の分類基準を適用しました。この研究は、優先報告プロジェクト (系統的レビューとメタ分析のための優先報告項目) と疫学的観察研究のメタ分析のガイドライン、および PROSPERO レジストリ プロトコルに準拠しています。混合効果モデルは、I 2統計を使用して測定された異質性と最大調整推定値を組み合わせました。感度分析により分析の堅牢性が検証され、出版バイアスが定性的および定量的に評価されました。
結果
合計 10 件の回顧的研究が特定され、この分析に含まれ、最後の 8 件の研究はメタ分析に組み込まれました。15 の食事因子が調査されました。果物摂取、食物繊維、カフェイン、乳製品の摂取は、それぞれ耳鳴りの発生率と負の相関関係がありました (OR=0.649 (95% CI 0.532, 0.793), p<0.0001)、(OR=0.918 (95% CI 0.851, 0.990), p=0.03)、(OR=0.898 (95% CI 0.862, 0.935), p<0.00001)、(OR=0.827 (95% CI 0.766, 0.892), p<0.00001)。感度分析により、調査結果の堅牢性が確認されました。
結果
この系統的レビューとメタ分析は、特定の食事要素と耳鳴りの発生率の低下との間に関連があることを示唆しています。
研究論文（15の一般的な食事因子と耳鳴りの関連性：観察研究の系統的レビューとメタ分析）
含まれている論文の大部分は横断研究であり、因果関係を調査し、耳鳴りの食事による予防に関する追加の臨床的証拠を提供するために、さらなるコホート研究またはメンデルランダム化研究の必要性を強調しています。